ゴルフでラウンドをまわるとき、さまざまな声を掛け合うことがあります。
掛け声によって、プレイを盛り上げたり、リスクを回避したりすることができます。
今回は、ゴルフでよく使う掛け声や、声を掛ける際のポイントをまとめました。
ショットを称賛するときに使われる掛け声
ゴルフの掛け声の中で最も有名なのは「ナイスショット」でしょう。
ゴルフをプレイしない人でも、ゴルフの映像などでこの掛け声が使われているところを見たことがあるのではないでしょうか。
うまい1打が出たときに用いられます。ポイントとしては、必ずボールの落ちる地点が確実になってから使うことです。
もし、ボールがどこに落ちるか定かでないまま「ナイスショット!」の声を掛け、バンカーや池などハザードに入ってしまったら気まずい雰囲気になる可能性があります。
上司や取引先とのゴルフでは絶対避けたい展開でしょう。
なお、目上の人にナイスショットと声を掛けるのは失礼だという見方もあります。
その場合は「グッドショット」や「グレート」といった掛け声も同じ意味をもつので、こちらを使うと良いでしょう。
また、その人の熟練度によっては、周りから見たら良いショットに見えても、当人としては満足に至らないショットだという可能性もあります。
打った人のレベルを考えた上で、的確に声掛けを行うことが大切です。
ラウンドの中には、バンカーや池、林などさまざまなハザードもあります。
また、もし難しいショットで結果的にボールがハザードに入ったり、OBになったりした場合は、「ナイストライ」という掛け声が使われることがあります。
これは、失敗を恐れず難しいショットに挑戦したことを称える意味があります。
ハザードにはまったボールをうまくショットできたときにぴったりの掛け声が「ナイスアウト」です。
どのハザードからショットしたときにも使えます。
グリーンに乗った場合は「ナイスオン」、カップにボールを入れたときには「ナイスイン」という掛け声が使われます。
なお、ナイスオンやナイスインは、プレイする人のレベルによって、うまいショットなのかが大きく異なります。
例えばナイスオンは、ゴルフの上級者であれば、グリーンオンだけでなく、ピンに近い位置に乗せられたときに使った方が良いでしょう。
また、ナイスインはパットの1打目を外してしまい、連続ショットでカップインしたときは、使用を避けます。
打った人が嬉しいと思わないタイミングで、称賛の意味合いの掛け声を使うと、無神経だと思われたり、適当だと思われたりする可能性があるので、注意が必要です。
ボールが動いているときに使われる掛け声
打った球が人のいる方向などに飛んでいったとき、注意のための呼びかけとして使われるのが「フォア」です。
ゴルフボールは小さくてもかなり固く、当たると大きなケガに繋がる可能性もあります。
ボールの落下地点付近にいる人によく聞こえるよう、大きな声で呼びかけるのがポイントです。
ただし、ゴルフ上級者の場合は、一見ボールの軌道が逸れているように見えて、敢えて少し曲げるなど安全を考慮した上で計算したショットを打っている場合もあります。
勘違いしてしまわないよう、自分が打った球に自分でこの掛け声をかける以外は、打った本人が自らフォアと言った場合のみ呼びかけすると良いでしょう。
また、ショットしたボールがハザードにかかりそうで、もっと飛距離が伸びて欲しいという場合には「ゴー」という掛け声が用いられます。
反対に、そのまま伸びるとハザードに入ったりOBになったりしてしまいそうな場合は「ダウン」という掛け声が使われます。
ただし、ゴーもダウンもゴルフ初心者にはなかなか判断がつき辛いものです。
打った本人の意図と反対の掛け声をかけてしまうと、心象が悪くなる可能性もあります。
あまり軽はずみに使わず、周りのゴルフ慣れしている人の声掛けを見聞きしながら、判断することをおすすめします。
特に気を付けて使いたい掛け声
ゴルフをする際、うっかりしてしまいがちなのが「お先にどうぞ」という声掛けです。
グリーンにボールが乗っていて、かつカップまでの距離が短い場合、気を遣って言うこともあるでしょう。
しかし、言われた本人からしてみれば、急かされ先に打たざるを得ない状況にされていると感じることもあります。
もしこの言葉を使うなら、「もしよろしければ」など、相手の選択に任せる意味を含むような言葉を先につけた方が良いでしょう。
シーンにぴったりの掛け声でよりゴルフを楽しもう
自分のショットにぴったりの掛け声をもらえると、プレイしている人は嬉しくなるものです。
掛け声にはさまざまな種類がありますが、どの掛け声を発するときにも、状況を見極めた上で、その掛け声の使用は適切なのかしっかり判断することが大切です。
その場面にはまる声掛けができれば、周囲からの印象アップも期待できるでしょう。
ぜひこの記事を参考にしながら、ラウンドを盛り上げ、ゴルフをさらに楽しんでみてください。