ゴルファーと共にコースを回るキャディはテレビなどで目にすることも多いですが、実際にどのようなことをしているのか知らないという方もいる多いのではないでしょうか。
本記事ではゴルフのラウンドでキャディが担っている役割や、キャディをつけるメリット、気になる費用などについて紹介しています。
興味がある方は是非参考にしてみてくださいね。
ゴルフの「キャディ」とは
キャディとは公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)が定める規則によると「規則に従ってプレーヤーを助ける人」と定義されています。
テレビを見ているとなんとなくプレーヤーに付き添ってバッグや荷物を持っている人というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、多くの役割を担っています。
詳しくみていきましょう。
キャディは大きく2つに分類される
キャディはプロキャディとハウスキャディの2つに分類することができます。
両方とも特別な資格は必要なく、ゴルフが上手くなくともなることができます。
ただし、もちろんプレーヤーを助けるということから、ゴルフやコースについて熟知している必要があるといえます。
それでではプロキャディとハウスキャディをそれぞれ紹介していきます。
プロキャディについて
プロキャディとは、プロゴルファーと直接契約を結び、プロが挑むトーナメントなどでプロのバッグを担ぎながら一心同体で試合に臨む存在です。
帯同キャディとも呼ばれており、まさにプロゴルファーのパートナーともいえます。
プロキャディとなるのは紹介が多いため、プロゴルファーの知り合いといったつてがないとなるのは難しいかもしれません。
ハウスキャディについて
ハウスキャディはキャディ業務の請負業者に登録してゴルフ場に派遣されたり、ゴルフ場に雇われたりという形で、特定のゴルフ場に勤務することとなります。
多くの場合は全くの素人であっても、研修を受けることでハウスキャディとして働くことができます。
もちろんその場合でもキャディを務めるだけど知識は必須となります。
キャディが行うこと
キャディとはプレーヤーを助ける人という意味ですが、キャディが担っている役割は多岐に渡っています。
キャディの役割について一つずつ解説していきます。
コースに関する状況提供、アドバイス
コースを熟知することはキャディの必須技能の一つです。
コースに関する状況を提供し、どう攻略するのが最適なのかをゴルファーにアドバイスします。
例えば初めて行くコースでは目に見える個所にしか意識がいかなないものですが、このホールは先が見えていないけどそこら辺を狙った方がスコアは伸びやすいですといったことを教えてくれます。
また、時には休憩所の場所なども教えてくれますので、安心してコースを回ることができるでしょう。
ゴルフバッグ運び、クラブ選び
キャディはゴルフバッグを運んでコースに付き添ってくれます。
ゴルフは実際に打っている時間はわずかですが、移動距離が長くなり、移動だけでも体力を消耗します。
ゴルフバッグを持ってもらうことで体力を温存でき、プレーに集中することができます。
また、コースを回る際には複数のクラブをバッグに入れていますが、その中でキャディは状況によって最適なクラブを選択し、プレーヤーに渡します。
初心者は場所に応じてどのクラブを使えばよいかわからない場合も多いので、アドバイスに従うとよいでしょう。
そういったアドバイスは次回以降の参考にすることもできます。
ボール落下地点までの距離の確認
ボールをプレーヤーが打った後、キャディが走ってボールが落ちた地点の確認を行います。
そしてピンまでの距離や次に狙う地点までの距離を確認し、教えてくれます。
効率的にコースを回れるだけでなく、自分では難しい目測までしてくれるのは助かることでしょう。
グリーン上のライン読み
グリーンにボールが乗った後、どのラインでどの程度の強さでパターを打てばよいかをアドバイスしてくれます。
傾斜の傾きや芝の読み方は初心者以上でも難しいですが、キャディが的確に読んでアドバイスしてくれます。
スムーズな進行のためのサポート
ゴルフのラウンドでは自分たちだけが回っているのではなく、前後にもプレーを楽しんでいる人たちがいます。
自分たちがどんどんと進み過ぎると前の組にプレッシャーを与えたり反対に遅すぎると後の組に迷惑をかけたりします。
そんな中でキャディがいればショットのアドバイスや荷物運び、ボールの位置確認をしてくれることでスムーズに進行することができます。
キャディをつけるメリットは?
キャディはプレーヤーを様々な面で助けてくれますので、キャディをつけることには多くのメリットがあります。
的確なアドバイス
競技としてのゴルフの場合、同伴競技者同士がアドバイスするのは禁止されています。
自分以外で頼れるのはキャディのみとなりますが、キャディによる的確なアドバイスを受けることができます。
また、スコアアップを目指す方はキャディをつけることがおすすめです。
コースの特徴に応じたアドバイスをしてくれますので、確実にスコアアップを狙えるでしょう。
そして、的確なアドバイスを受けることで自分のゴルフ技術自体も向上させることができます。
キャディをつけることで独学ではなく詳しい人のアドバイスを活かしてレベルアップを図ることができます。
事故やスロープレー防止につながる
ゴルフは選手同士の接触がないため、プレーにより負傷するイメージはあまりないかもしれません。
しかし、実は様々な事故が起こる危険性を秘めています。
例えば、自分が打ったボールを他の人に当ててしまうような打球事故、ゴルフカートとの折衝事故などです。
実際これらのケースでは損害賠償請求が行われたこともあります。
キャディをつけることで、そういった事故が起こるリスクを軽減することにつながります。
自分だけではプレーに熱中して周りが見えなることもありますが、キャディが冷静な視点で安全を確保してくれます。
また、特に初心者はスロープレーとなり同伴者や後ろの組に迷惑をかけがちです。
スロープレーはマナー違反となりますが、初心者が気をつけようとしても結局走り回ることくらいしかできない場合もあるでしょう。
キャディがいればアドバイスをもらってスムーズにプレー出来たり、ボール探しを手伝ったりと、スロープレーにならないようなフォローが期待できます。
ルールを教えてくれる
ゴルフをプレーしていると複雑なルールを覚えるのが大変なものですが、キャディがいると随時ルールを教えてくれます。
特に慣れていないときはその時その時にどうしたらいいの?と迷うことも多いでしょう。
キャディがいればルールに基づいて適切な方法を教えてくれるので、正式なルールに則って楽しくプレーできるでしょう。
組の雰囲気が明るくなる
キャディは営業のゴルフに慣れています。
同じ組の中にどのような立場の人がいるのかを把握し、配慮すべき内容や上下関係といったことを理解しつつ、ラウンドを盛り上げてくれます。キャディがいることで営業や商談のゴルフが楽しくなったり、身内だけで回るよりもより会話が弾んだりと、いい空気でラウンドできることが多くなるでしょう。
また、キャディはゴルフ場近くの飲食店などに詳しい場合もありますので、ゴルフが終わった後の楽しみが増えることもあるかもしれません。
初心者はキャディ付きでプレーをした方がいいかも
初心者は自分なんかがキャディをつけてよいのかと思うかもしれませんが、初心者こそキャディをつけることで安心かつ楽しくプレーできることが多いといえます。
初心者の内は慣れていないので後や前の組との間隔や、ホールごとにどのように進行すればよいのか、ゴルフの詳しいルールやマナーといった点は分からないことが多いでしょう。
キャディをつけることでそういった不安な点を軽減しつつ、ゴルフをより楽しむことができます。
また、ボールを打つ前には緊張するものですが、キャディがいることで肩の力を抜いて打つこともできるでしょう。
もちろん初心者では無くても進行に不安がある方や、いつもと違う雰囲気でラウンドを楽しみたい方にとってもキャディをつけることはおすすめです。
キャディ付きプレーはいくらぐらいかかる?
キャディをつけると、基本的にはお金がかかります。
名門コースなどでは必ずつけなければならないという場合もありますが、多くの場合はオプションのような形で追加料金を支払います。
気になる費用としては一般的には3,000円~5,000円程度が相場の様です。
チップは必要なのか?
日本ではチップの文化が根付いているとはいえませんが、ゴルフでキャディをつけた際にチップを渡すべきなのでしょうか?
結論としてはチップを支払う必要はありません。
とはいえ、キャディさんから受けたサービスに対してチップを支払いたいと思った場合にはチップを払ったからといってルール違反というわけでもありません。
キャディに対してお礼をしたいと感じた際にはチップを渡すようにすればよいでしょう。
なお、海外では事情が異なります。
チップがある文化の国では、キャディにとってチップが重要な収入源となっています。
そういう国でチップを支払わないと、日本人全体としての評判が悪くなってしまう可能性もあります。
海外でキャディをつけてラウンドする場合には事前にしっかりとチップの文化を調べておきましょう。
キャディをつけて楽しく安心してプレーしよう!
ゴルフをしている人にとって、ラウンドは日ごろの練習の成果を発揮でき、また気の合う仲間や仕事関係者とのコミュニケーションの場としても重要なものです。
キャディをつけることでそんなラウンドをいつも以上に楽しく、そして安心してプレーすることができます。
特に初心者の方は一度キャディをつけることを検討してみてはいかがでしょうか。