ドライバーで打つ際に弾道が低く、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
弾道の低さで悩んでいるプレイヤーは意外に多く、ゴルフ初心者以外に、慣れてきた経験者の中にもどう改善すべきか対処法を探している人もいます。
ドライバーで打ったときに弾道が低くなる原因4選
ドライバーの弾道が低くなってしまう原因はさまざまありますが、こちらでは厳選して4つほど紹介します。
ボールがクラブフェースの中心に当たっていない
ボールをちょうど良い高さに打つためには、クラブフェースの中心に当てる必要があります。
しかし、うまくフェースの中心に当たっていない場合、ボールは低い弾道になりがちなのです。
バックスピン量が低い
ドライバーの性質上、十分なバックスピン量がなければボールを適切な高さまで上げられません。
ドライバーの理想バックスピン量は2500rpmです。
最適なバックスピン量で打てるようになれば、弾道はもちろん飛距離が伸びることも期待できます。
ロフト角が合っていない
ロフト角は同じでも、メーカーやどのモデルなのかによって違いがあります。
まだゴルフに慣れていないときは適正なロフト角を選ぶという点まで気づきにくい場合もあるので、ドライバー購入時にいろいろ比べてから選ぶことが大切です。
たとえば、ロフト角が9.5度のものは弾道が低め、10.5度は弾道が高めになります。
打ち出し時にダウンブローになりがち
打ち出し角も適切な弾道を作るためには非常に重要で、ダウンブローになりがちな場合、ロフトが立つのでインパクトしやすいです。
すると、弾道も低くなってしまいます。
弾道を適切なものにするためのポイント
すぐにでも始められる弾道を適切な高さにするためのポイントを紹介します。
クラブフェースの中心にボールを当てる練習
弾道を最適な高さに安定させるためのポイントの1つは、クラブフェースの中心にボールが当たるようにしなければなりません。
練習方法のポイントは「スイングはゆっくりする」「通常より6割程度の力加減」「フェースの中心に当てることを意識する」です。
クラブフェースの中心に当たるようになると弾道が安定するとともに、飛距離が出ることも期待できます。
ドライバーを構える際に右足に6割の体重をかける
ドライバーショットの適切な体勢は、ショットの構えをするときに右足の体重の6割をかけることがポイントです。
また、体の中心によせてグリップを握ります。
右足に体重をしっかり乗せるためには、「目標確認時に少し上を見上げる」のが重要です。
これは、目線が上に向けられたことによって自然と右足に体重がかかるからです。
ティーアップの高さを見直してみる
ティーアップの基準となる高さは、ヘッドの上にボールが半分ほど出ている状態です。
弾道が低いのはこの基準より低い高さになっているのが原因となっているケースがあります。
ティーアップの高さについては好みもありますが、意識的に基準の高さになるようにしてみるのもおすすめです。
能力に合ったシャフトを使う
自分の能力に合ったシャフトを使っていない場合、ヘッドスピードを落とす原因になります。
スイングしているときにシャフトを十分しならせることができないからです。
能力に合っていない硬すぎるシャフトは、フォームを崩してしまったり、飛距離を落としたりしがちです。
ドライバーを購入する際には試し打ちをしてみるのも良いでしょう。
また、ショップで自分のヘッドスピードを計測してもらってから購入するのも1つの方法です。
両足を閉じてボールを打つ
両足を閉じてボールを打つ練習は、正しいヘッドの軌道を作るのに役立ちます。
両足を閉じて打つときにはバランスを崩しそうになりますが、そうならないように調整して体の軸を回転させる癖をつけるのです。
打つ際に体がブレにくくなるので、弾道の安定に有効です。
低い弾道が有効な場合もある
弾道の低さは、場合によっては有効に働くこともあります。
たとえば、風が強い日などです。
ドライバーによるティーショットはアッパーブローで打ち上げて飛距離を出すのがポイントになります。
しかし、風が強い日は高く打ち上げることで押し戻される場合があるのです。
つまり、その日の風の強さを読み取って弾道の高さをコントロールできるようになるのが理想といえます。
風がない日は高めが良いですし、風が強い日はあえて低めで打って風の影響をなるべく受けないように工夫するのが大事です。
低い弾道で風の影響を受けにくいショットを得意とするアメリカの有名プロプレイヤーもいます。
「スタンスの幅を通常より狭くする」「ハンドファーストを意識する」「クラブヘッドを低くする」という点がそのプレイヤーの低い弾道の特徴です。
ちなみに、彼は左足かかとの沿線上にボールを置いており、低い弾道にしたいからと位置を変えることはありません。
しかし、これはスタンスの幅を変えているためであり、彼独自のやり方です。
高い弾道と低い弾道の打ち分けができれば、そのときの状況で判断して最適なやり方ができます。
弾道を高くしたいときとは逆で、低い弾道をあえて出すためには左足に体重を6~7割かけます。
また、打ち込むスイングでは高く打ちあがるので、低く長いフォローをするのです。低く強いボールを打つと体の軸が左右にブレぎみになります。
あくまでも体の軸を回転させるのであって、手でインパクトはしないように気をつけるのが風が強い日向けのやり方なのです。
ボールを置く位置は右足寄りにすると、よりロフトを立たせてインパクトできます。風が強い日以外でも、狭いフェアウェイホールで打つ際などにも役立ちます。
低い弾道はドライバーのロフト角の確認を!
低い弾道から最適な高さに変えるためには、体で覚えるのが一番の近道です。
「クラブフェースの中心にボールが当たるようにする」「打つ際に右足に体重をかける」などすぐにでもできる対策方法があります。
しかし、ロフト角が1度合っていないだけで弾道の高さは大きく変わるので、1度ショップで相談してみるのもおすすめです。
ただし、低い弾道は風が強い日などには有効なので、弾道のコントロールができるようになることを目指しましょう。