100切りは多くの初心者ゴルファーが目指す最初の目標。
ここが達成できればとりあえず脱初心者といっていいでしょう。
では、次は何を目標とすればよいでしょうか。
目標はわかりやすく
100切りの次は90切り。
非常に安易で申し訳ないのですが、数字を目標にすると目に見えてわかりやすく、達成感が得られやすいのでモチベーションの維持には最適です。
飛距離を伸ばす、バンカーショットを改善する、パットを正確にするなど、自分ではわかりにくいのが技術面の上達。
ゴルフのスコアはプレーだけでなく、戦略、クラブ選択、残りヤードの見極めなどなど、さまざまな要素が合わさったものです。
なので、ひとつひとつのプレーが上達したからといって(そもそも上達しなければ話にならないのですが)それが直接スコアに結びつくとも言い切れません。
ですかから、ここはわかりやすく、プレーの上達という切り口ではなく、スコアの伸びという切り口で考えてみたいと思います。
10打縮めるのは難しくない
ゴルフコースは18ホールPER72であることがほとんどです。ちなみに、多くのコースは、PER5が4ホール、PER3が4ホール、残り10ホールがPER4という構成。
イーブンで72ですから、ちょうど100で28オーバー、90で18オーバーということになります。
さて、テレビ中継されるようなトッププロの大会で1打差は天国と地獄のような差があることは誰でも知っているとおりですが、その厳しい1打と、アマチュア、ましてや20以上オーバーしても上出来といえる初心者ゴルファーの1打が同じであるわけがありません。
つまり、ゴルフを始めたばかりの人のほうが、1打を縮めるのははるかに簡単であるということです。
次から、100切りを達成し、90切りを達成するための具体的方法について考えてみたいと思います。
クラブは3種類で十分
初心者ゴルファーには非常にありがちなこととして挙げられるのがクラブ選択。
少しでも飛距離を伸ばすために、いろいろなメーカーのものを検討して買いそろえてみたり、残りヤードに合わせて、ドライバーにするかスプーンにするか、いやいや5番アイアンだとか……悩みは尽きません。
道具を買うのが趣味だという人もいるぐらいですので、お金がある方はそれも楽しみのひとつかと思います。
ですが、スコアを縮めるという観点で考えると、初心者から中級者の間は3種類。ウッド、アイアン、パターのどれを選択するかぐらいでほぼ事足りるでしょう。
初心者から中級者までの間は、当たり損ねたり、飛ばしすぎたり、右へ行ったり、左へ行ったり、場合によっては後ろへ行ったり、まだ打球を安定して飛ばすことができないため、せっかく適切なクラブを選んだとしても、その特性を生かし切れない場合が多いのです。
クラブ選択は上級者(シングル)になってからで十分ですので、まずは、ウッド、アイアン、それぞれ1本ずつ、得意なクラブを作るとよいでしょう。
100切りができたら90切りもできる
とはいえ、100切りも初心者にとっては簡単なことではありません。
ですが、一度達成してみると、何となく雰囲気というか感覚をつかめたという方も多いのではないでしょうか。
100を切るのに大切なことは、飛距離を伸ばすよりもミスをしないこと。
90を切るのもその延長と考えてみるとどうでしょうか。
一般的に、「いいスコア」より「いいショット」を狙う人が多いといわれています。
その理由は「いいショットが打てると気持ちがいいから」。
気持ちは非常にわかるのですが、いいショットを打つためには余分な力が必要です。
そのため、どこかでいいショットが打てたとしても、他で崩れやすく、がっかり感から精神的にも落ち込んで、スコアが伸びにくくなってしまいます。
いいショットが打てなくてもミスが少なければスコアは伸びる——これを身をもって体験すると90切り達成をする人も多いようです。
90切り達成に向けて
ゴルフは技術はもちろん、メンタルや、戦略といったいろいろな要素が必要となるスポーツです。
どれかひとつがうまくいかないだけで、大きく崩れることもあり得ます。
技術を上げ、戦略を勉強することももちろん大事ですが、まずは、ミスを減らすことに意識を集中するのがスコアを伸ばす、つまり90切りを達成する一番の近道ではないでしょうか。