打ちっぱなしのときにはスイングが安定しているのにコースに出ると崩れてしまう、鏡が無い場所でスイングすると形がおかしいなどの悩みはありませんか。
また、ラウンドしていても後半になるとスイングが安定しない人も居るのではないでしょうか。
ここでは、ラウンド中にスイングが崩れてしまう原因や対処方法について詳しく解説します。
ラウンド中にスイングが崩れる原因
ラウンド中にスイングが崩れる原因にはメンタル面の問題やアドレスの取り方、スイングリズムや疲れなどが挙げられます。
また、これらの要因が複雑に絡み合って、スイングを乱れさせる原因となります。
プレイヤーが意識していなくても、これらの理由でスイングが崩れていくと考えられます。
具体的な原因とは?
メンタル一つでスイングも変わる
練習場と同じようにスイングしなければならない、誰よりも良い成績を残さなければならないと意気込みを持つことは良いことですが、これがプレッシャーになってしまうとスイングに影響を及ぼすことがあります。
ゴルフはメンタルのスポーツと言われているほど繊細で、フィジカルの他にメンタルにも気を配らなければなりません。
特にボールを打つときに緊張しやすく、ある程度の集中力が必要とされています。
ゴルフのマナーには誰かが打つときは物音を立てない、喋らないというものがあり、メンタルが不安定な状態でスイングするとショットが乱れてしまうことも珍しくありません。
それほどメンタルが影響するスポーツですから、プレイヤーの精神状態によってスイングが変わってしまうのです。
アドレスの取り方が違う
アドレスの取り方が間違っているのもスイングが乱れる理由です。
取り方が違うと身体がボールから離れてしまい、前傾の起き上がりがバラバラになってしまいます。
ボールに近すぎても同じで、腕のローテーションに問題が生じやすくなります。
スイングのリズムが乱れる
思ったよりもスコアが伸びない、上手く飛距離が出せないときなどはスイングのリズムが乱れることがあります。
焦って速くクラブを振ってしまい、練習場でしていたようなスイングが出来なくなってしまうからです。
リズムが崩れると肩に余計な力が入ってしまったり、腕の位置が変わってしまうこともあります。
リズムがいつもと違うだけで、スイングに大きな変化をもたらすことがあるので注意が必要です。
コースの後半で乱れやすいのは疲れが原因
コースを周っていて前半は安定しているのに、後半は乱れてしまうときには疲れに原因があるかもしれません。
プレイヤーが疲れてくると前屈み気味になってしまって、バックスイングで肩の回転も浅くなる傾向にあります。
すると、アウトサイドインになってしまい、インパクトのときに上半身が開いた状態になってスイングが乱れます。
前屈みになっている状態でスイングすると負担が大きいですし、ますます疲れて形が崩れてしまうのです。
後半にフックしてしまってスイングが上手くいかないケースでも同じで、疲れが関係している可能性が高いです。
アドレスでの前傾が深めになり、腕だけでスイングすることになります。
この状態のままクラブを振ってしまうとフェースが返りやすくなり、フックしやすくなるのです。
自分の姿を確認することが出来なくて不安になる
鏡が無い場所でスイングをするときに不安に思ってしまうと、間違ったスイングをしてしまうことがあります。
自分のフォームに自信が無かったり、鏡の前で練習に慣れているとこのような現象が起こりやすいです。
乱れたスイングを改善する方法
メンタル面の対処方法
メンタルが弱い人は、コースに出る前に瞑想を行いましょう。
スイングするときの理想の精神状態は「無」と言われていて、何も考えない状態がベストとされています。
まずはゆっくり深呼吸をして頭の中を一度空っぽにし、何も考えない状態で挑めるように心を調整しておきます。
ネガティブなイメージは捨てて、軽い気持ちでラウンド出来るようにするのがおすすめです。
そして、メンタル面を鍛えるためには何度もコースに出て、慣れていくことも大事です。
経験が少ないと勝手に苦手意識を持ってしまったり、コースに出たときは成果を出さなければと力が入ってしまうことがあります。
とにかく実力があまりないとしても、コースに出て経験を積むことでプレッシャーをなくしていきましょう。
アドレスの取り方を変える
アドレスの取り方が違うときにはボールに対して肩やつま先、腰が平行になっているかを確認します。
正しい位置に身体を配置することが出来たら右足を少しだけ後ろに引いて、バランスを取るだけです。
これだけでアウトサイドインになっている軌道をインサイドアウトにしてくれます。あとはボールを掴まえる感覚でスイングしましょう。
スイングのリズムを整える
良い結果が出せずにスイングが崩れるときには、スイングをする前に素振りをします。
軽く素振りをしてスイングのスピードを確認し、正しいリズムになっているかチェックすることが重要です。
いつもよりもゆっくり目のリズムにすると、速くなってしまうのを防げます。
このときに心の中で「1、2、3」と数えて、一定のリズムでスイング出来るように準備しましょう。
少しでも乱れていると感じたら何度か素振りをして、安定したスイングになるまで修正します。
納得出来るリズムになったら、ボールを打ちましょう。
疲れない工夫をする
ラウンドの後半で乱れやすい人は、とにかく疲れないような工夫をしましょう。
前半と後半のペース配分なども考えて、どのくらいの力でラウンドを周れば良いのか細かく計算します。
特にどのコースで疲れが出てくるのか、どこで張り切ってしまうのか客観的に分析しましょう。
後半で疲れやすいのなら前半が終わった時点でしっかりと休憩をして、体力回復に努めます。
そして、日頃からストレッチや筋トレなどをして、コースを最後まできちんと周れるような体力を身につけておくことも心がけましょう。
鏡がない環境に慣れておく
鏡で自分の姿を確認しなくても正しいフォームが保てるように、鏡が無い環境に身を置くようにしましょう。
感覚で正しいスイングが出来るように何度も素振りをして、身体に叩き込むことが近道です。
完璧を目指さないゴルフを
どうしてもコース中にスイングが崩れてしまう人は、メンタル面やメンタルに影響されることが多い技術に問題があるかもしれません。
練習場で良いスイングが出来たからコースでも完璧な姿を披露したいとは考えずに、いつも通り緊張せずにコースを周ることだけに集中しましょう。
間違えたら修正することを忘れずに、徐々にゴルフが上手くなるように練習を重ねることが一番です。