ゴルフの初心者がコースに出る際には不安に感じることも多いものです。
知らず知らずの内にマナー違反をしたり、ルールが守れなかったりして周囲に迷惑をかけたらどうしようなどと考えてしまいがちです。
そこで、初心者でも安心してプレーができるように、最低限知っておくべきゴルフのマナーやルールについて解説をしていきます。
他人に迷惑をかけないために!プレーの際の基本マナー
他人のプレーを妨げる行為はしない
ゴルフ場でのマナーを考える際、判断基準のひとつとして挙げられるのが他人のプレーの邪魔になっているかどうかという点です。
たとえば、大声でしゃべったり、笑ったりするのはプレーしている人の集中力を乱すことになるのでマナー違反です。
特に、打つ人がアドレスに入った場合は物音をたてないように気を付けなければなりません。
また、初心者の場合、慣れていないので打つまでに時間がかかってしまいがちですが、スロープレーは他の参加者を待たせることになってしまいます。
それを避けるには「自分の打順が来る前に使用するクラブを決めておく」「素振りは2回までにとどめる」「ホールアウト後はテキパキと小走りで行動する」などといったポイントをしっかり押さえておくことが大切です。
グリーンの上では特に注意が必要
フェアウェイやラフと比べ、グリーンの上では守るべきマナーがさらに多くなります。
まず、グリーンの芝は傷みやすいので走ってはいけません。
静かに歩くことを心がけましょう。それから、他人のパッティングラインを踏むのもマナー違反です。
ほかにも「ボールがグリーン上に落ちてできたボールマークは直しておく」「旗を外してパッティングする際には、旗はできるだけグリーンの外に置く」「カップの縁は踏まない」などといったマナーがあります。
万が一の事故を防ぐために!安全のために守るべき基本マナー
スイングをする際には周囲に人がいないかを確認
飛んでいるボールやスイング中のクラブが人に当たると大ケガにつながるおそれがあります。
それを防ぐにはいくつかの基本マナーを押さえておくのが有効です。
まず、人の近くで素振りをするのは厳禁です。
スイングの前には周囲に人がいないことを必ず確認するようにしましょう。
また、打っている人の前に立つとボールやクラブが当たる危険があります。
それに、そういった行為は打っている人の集中力を妨げるという意味でもマナー違反です。
人のいる場所に向かって打つのは危険
前の組の人がまだ残っているのにそこに向かってボールを打つ行為もマナーに反します。
打球が当たってしまう可能性があり、非常に危険です。
前のグループの人が残っている場合は静かに待ち、全員が離れたのを確認してから打つのが基本です。
万が一、隣のコースや前の組の人に向かって打ってしまった場合には大声で「ファー」と叫び、注意を喚起するようにしましょう。
ペナルティを回避するために!知っておくべき基本ルール
OBと空振り
初心者の場合はOBになるケースが多いため、まずそれについてのルールを知っておく必要があります。
そもそも、OBとはなにかというと、打ったボールがプレー領域の外に出てしまうことです。
その場合は1打罰が加えられて同じ場所から打ち直しになります。
たとえば、ティーショットでOBを出してしまった場合は、再びティーショットを打ち、それを3打目と数えるというわけです。
一方、空振りに対してペナルティはつきませんが、空振り自体は1打として数えられます。
したがって、ティーショットで1度空振りをして2度目でボールが前に飛べば、トータルで2打となります。
ペナルティエリア
OBと同様に注意が必要なのがペナルティエリアです。
ペナルティエリアとはプレー領域の範囲内ではあるものの、それ以上プレーを続けるのが困難な場所を指します。
たとえば、池・崖・林などがその代表例です。
もし、このペナルティエリアにボールを打ち込んだ場合はOBと同じように1打が加えられます。
そして、ペナルティエリアとの境界線であるハザードを最後に横切った地点とグリーン上のピンを一直線で結んだ後方線上にボールをドロップし、その場所からプレーを再開するわけです。
その他のペナルティ行為
グリーン上では他人のプレーの邪魔にならないようにボールを拾うことができます。
ただ、その際に、マークをするのを忘れると1打罰です。
さらに、バンカーに入ったボールを打つ前に素振りをし、それが砂に触れても1打罰です。
ほかにも、誤って他人のボールを打ってしまったり、ボールを動かしてから打ったり、プレー中にアドバイスを受けたりすると2打罰となります。
以上のように、何気ない行為がペナルティにつながる可能性があるため、初心者は最初に罰則のルールについてしっかり覚えておくことが重要になってきます。
マナーやルールを理解して楽しくプレーをしよう!
ゴルフの初心者は無自覚にマナーを破り、他人に迷惑をかけてしまいがちです。
迷惑だけならまだしも、最悪の場合はケガをしたり、他人にケガを負わせたりといったことにもつながりかねないのです。
また、ルールを知らないために、いたずらにペナルティを重ねていくといったことも考えられます。
楽しくプレーが行えるように、まずは基本的なマナーやルールをしっかりと理解しておきましょう。