伝統と格式がある日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯ですが、稀に珍事件が起きています。
今回は、コニカミノルタ杯の歴史に残る酷いプレーと好プレーを紹介します。
幅広い年代に大人気の渋野日向子プロのプレー
多くの人々に注目されている渋野日向子プロ
2019年、渋野日向子プロは、AIG全英女子オープンでメジャー優勝を成し遂げたことによって、一気に知名度がアップしました。
数多くのメディアが彼女の活躍を取り上げるようになりました。大会に出場する度に、一挙手一投足が注目されています。
笑顔を見せながらプレーに取り組む様子は、子どもにもシニア層にも好評です。
類い希な才能を持っている人物ではありますが、好プレーを続けることは容易ではありません。
酷いプレーに涙する場面も少なからずあります。
2019年の女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で苦戦
2019年9月13日、女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯の2日目を迎えていました。
渋野日向子プロは、2アンダーの11位からスタートしました。
誰もが怒濤の巻き返しを予想していましたが、悪癖が出てしまい、スコアが伸び悩みます。
序盤にアプローチを失敗して以降、ボギーを連発しています。
前半戦は酷いプレーが続き、スコアを崩していました。
そのため、「予選落ちが濃厚ではないか」という言葉が観客の間で飛び交っていました。
後半戦から好プレーを連発
コニカミノルタ杯の2日目、後半戦に突入すると、渋野日向子プロは、少しずつ調子を上げていきました。
素晴らしいテクニックを次から次へと披露し、他のプレーヤーを圧倒しました。
かつて世界ランキング1位に君臨していた朴仁妃プロは、渋野プロのロングパットを称賛しています。
終盤にプレースタイルを立て直し、バーディーフィニッシュしています。
予選通過が決まった折、彼女は笑みを浮かべつつ、天を仰ぎました。実は、前日に「29ラウンド連続オーバーパーなし」という新記録を樹立していたため、知らず知らずの間に大きなプレッシャーを感じていました。
記録更新が脳裏をよぎり、プレーに集中できない場面があったようです。
2日目を終えた時の記者会見において、彼女は記録が途絶えたことを悔しがると同時に、残り2日に全力で挑む姿勢を示しました。
雪辱をバネにした吉本ひかる
ホールインワンで観客を熱狂させた
女子プロゴルファーの中には、美女アスリートと呼ばれている人物が少なくありません。
キュートなルックスの吉本ひかるは、その1人です。女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯に出場した折には、多くの男性ファンを魅了しています。
前述した2019年9月のコニカミノルタ杯2日目、彼女が17番ホールでアイアンを思いっきり振ったところ、ボールは勢いよくピンに飛んでいきました。
ホールインワンの達成に、他の選手も観客も大興奮しました。
雪辱を糧に、名手たちが苦戦したコースを難なくクリア
前述した17番ホールは、グリーンの手前に池が整備されており、難易度が極めて高いです。申ジエをはじめとする名手が手こずっています。
吉本プロは、池に打球を落とさないために、豪快なスイングでボールを打ったのです。大胆な発想によって難ホールをクリアしました。
当初、自分の思い通りにプレーできない展開が続いていたものの、ホールインワンをきっかけにスコアが伸びていきました。
猛チャージで先頭集団を追随し、首位と2打差の位置についています。この大躍進は、2019年6月に味わった雪辱が起因しています。
2019年6月、吉本プロは人生初のホールインワンを決めた直後に、池ポチャしていました。
以降、好プレーをスコアに生かすことを徹底しています。
好プレーも酷いプレーも見所
日頃から厳しい練習を続けている女子ゴルファーですが、時には作戦通りにボールを飛ばせないこともあります。
酷いプレーを見る中で、プレーヤーに対して親近感を持ち、応援する機会が増えるでしょう。
長年にわたって応援していた選手が好プレーを連発する名手へと成長した折には、喜びを感じられるのではないでしょうか。
プレースタイルが変化する様子に着目することも、ゴルフを観戦する醍醐味の1つです。