2020年東京オリンピック出場なるか!日本で注目の女子ゴルフ選手は?

2020年の東京オリンピックが迫るなか、日本の女子ゴルフ界でも多くの選手がオリンピック出場を目指して激戦を繰り広げています。

東京オリンピックへの出場、そしてメダル獲得へ期待がかかる日本人選手を紹介します。

女子ゴルフ代表選出のしくみ

東京オリンピックのゴルフには、男女各60名ずつが参加することになっています。

このうち、女子は2020年6月下旬時点におけるオリンピックゴルフランキングに基づいて出場者が選出されます。

選出人数は原則として1ヶ国につき2人までとされており、この2人の枠を巡って熾烈な争いが行われているのです(なお、記事中の世界ランクの表記は2019年9月17日付の記録を使用しています)。

日本が誇る絶対的エース・畑岡奈紗

記録づくめの絶対的存在

畑岡奈紗は11歳でゴルフを始め、中学時代からヒルズゴルフ・トミーアカデミーで腕を磨きます。

「2年以内にアメリカツアー優勝、5年以内に海外メジャー制覇、東京オリンピックで金メダル」という大きな目標を掲げて2016年10月10日に日本人史上最年少となる17歳271日でのプロ入りを果たすと、翌年のJLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」でプロ入り初優勝を果たします。

さらにその翌週の同ツアー公式戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」でも優勝を果たし、1977年の樋口久子以来40年ぶりの大会2連覇を成し遂げてその地位を不動のものとします。

日本が世界に誇る圧巻のドライバー

畑岡の特徴は、158センチというゴルフ選手としては小柄な体格から繰り出される強烈なドライバー。

フィジカルトレーニングで培ったぶれない下半身の強さと筋力で平均飛距離265ヤードという圧倒的な数字を叩き出しています。

飛距離を出す選手が集まるアメリカの大会でも3勝を挙げている実力は世界に引けをとりません。

世界ランクは7位で、国内選手の中でも東京オリンピック出場、そして金メダル獲得の最有力候補です。

注目の新星・渋野日向子

突如現れたシンデレラガール

渋野日向子は8歳からゴルフを始め、地元・岡山のジュニア大会などで活躍していました。

2018年にプロテスト合格すると1年後の2019年5月にJLPGAツアー公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」で同ツアー初優勝(20歳178日での優勝は韓国のチョン・インジの20歳273日を更新する大会史上最年少)を果たし、一躍その名を轟かせます。

さらに、同年8月の「AIG全英女子オープン」では見事にツアー初出場初優勝を果たし、一気にシンデレラガールとなります。

日本人女子のメジャー優勝は、1977年の樋口久子以来42年ぶり2人目の快挙でした。

ソフトボール仕込みの豪快スイング

渋野の特徴は、世界大会最終日における平均が260ヤード以上という、脅威のドライバー飛距離を武器にした豪快なスイングです。

渋野と最後まで競っていたサラス、世界ランク1位のコ・ジンヨンの飛距離がいずれも平均250ヤードであることからも、渋野の飛距離が群を抜いていることがわかります。

幼少期からソフトボールを経験している渋野、左打ちで鍛えたスイングの力がゴルフにも生かされているようです。

世界ランクは14位とオリンピック出場圏内につけており、東京オリンピックへの出場、さらにはメダル獲得に期待が高まります。

安定感の持ち主・鈴木愛

家族に支えられてプロ入り

鈴木愛は小学5年生でゴルフを始め、宮里藍選手の影響を受けてプロゴルフ選手を志します。

徳島県の中学校を卒業後、ゴルフ部の新設された岡山県の高校へ進学すると家族全員で引越してサポート体制をとり、高校卒業後の2013年にプロテスト合格を果たします。

2014年9月に「日本女子プロゴルフ選手権大会」に出場し、2006年の宮里藍の記録を更新して同大会史上最年少勝利となる20歳128日で大会初優勝を飾ります。

独自の練習で生み出す飛距離

鈴木は、深いテイクバックからの鋭い踏み込みのスイングが特徴です。

155センチと小柄な鈴木ですが、野球のバットを使った独自の練習方法によって飛距離を生み出しているそうです。

世界ランクは26位で東京オリンピック出場を視野に入れる位置。

年間を通じて順位の変動が小さく、常に安定した成績を残し続けています。

成長を続ける実力者・比嘉真美子

沖縄の期待を背負って活躍

比嘉真美子は11歳でゴルフを始め、2011年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」優勝などの実績を引っさげて2012年のプロテストに合格、プロ入りを果たします。

宮里藍と地元を同じくする沖縄出身のプロとして注目されるとその後もコンスタントに結果を残し続け、2019年3月「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」でJLPGAツアー5勝目を達成します。

飛距離を出しながら曲がらない緻密なショット

比嘉の実力の秘訣は、右ひじの「タメ」によって生み出される緻密なショット。

練習を積み重ねたダウンスイングで照準を絞り、正確に飛ばすプレーで結果を出しています。

世界ランクは50位で、まだまだ東京オリンピックへの出場を視野に入れています。

開催国・日本でメダル獲得に期待

他にも有力選手がひしめき合う女子プロゴルフ界ですが、ここで紹介した4選手はいずれもメダルを狙える実力者ばかりです。

とりわけ2020年に日本でオリンピックが開かれることが決定してからはどの選手も虎視眈々と出場を狙っているので、今後も激戦が続くことは間違いありません。

新たなスーパースターの誕生に期待して女子ゴルフを見守りましょう。

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