ゴルフをプレイする人が少なくなったと言われていますが、実際は少しずつ増加しています。
ゴルフ人口が減ったという嘘が横行している理由や実状について学びましょう。
ゴルフ人口の数え方の変化が大きな理由
投資目的でゴルフ会員権を持つ人が減った
ゴルフ人口は基本的にゴルフ場の会員数に基づいて数えます。
しかし、ゴルフ会員権はゴルフをプレイしない人でも持つことができるので、この数え方では必ずしも正しい人口数を知ることはできないのです。
特にバブル景気の時代は投資目的でゴルフ会員権を持つ人が増えましたが、そのような人もゴルフ人口に含まれていました。
景気の悪化によって会員権の価値が下落し、手放す人が増えたことで数字の上ではゴルフ人口が急激に減少したように見えたのです。
実際は投資目的で購入された会員権が手放されただけであり、実際にゴルフをプレイする人が減ったわけではありません。
数字だけを見て人口が減ったと判断するのは早計と言えます。
完全会員制のゴルフ場が減少した
ゴルフ場の閉鎖が相次いだのもゴルフ人口が急激に減少したという嘘が流れた理由のひとつです。
投資目的でゴルフ会員権を持つ人が増えたバブル景気の時代では、ゴルフ場も完全会員制が普通でした。
会員専用の施設にすることで利用客を囲い込む目的があったのです。
しかし、景気が悪くなったことで会員権の価値が下がり、ゴルフ場も完全会員制のままでは施設を維持できない状態に追い込まれました。
いくつものゴルフ場が閉鎖されましたが、その多くは会員権を持つ人だけを相手にしていた完全会員制の施設です。
そのような施設は規模が大きく宣伝も派手に行っていたので閉鎖した時も非常に目立ちました。
そのため、大きなゴルフ場が廃業するほどだから競技人口も減少しているに違いないと、根拠の無い決めつけが横行したのです。
実際のゴルフ人口は少しずつ増えている
ゴルフ場の経営方針が変わったことで競技人口が増えた
ゴルフをプレイする人の数は減るどころか、近年になって増加傾向にあります。
これはゴルフ場が利用しやすくなったのが大きな理由になっています。
従来のゴルフ場は会員にならないと利用ができず、利用料金も非常に高額な所が多数を占めていました。
一部の特別な人しか利用ができないというイメージがあったのです。
しかし現在では会員にならなくても利用が可能なゴルフ場が増えたことや、プレイ料金が大幅に下がったことから、初心者でも気軽にゴルフ場を利用することができます。
そのため、本格的なコース巡りを楽しみたい人がゴルフ場を利用するケースが増えたのです。
ゴルフ人口の数え方が変わった
従来のゴルフ人口はゴルフ場の会員権を所持している人を基準に算出していましたが、現在では数え方が大きく変わっています。
ゴルフ場以外にも打ちっぱなしの練習場やゴルフ用品店などの施設を利用する人をゴルフ人口に含めるのが普通になったため、人口数が増加する形になったのです。
現在は多くの施設でコンピューター管理による会員登録が行われているので、正確に数を把握することができます。
その一方で一度でも施設を利用すればゴルフ人口としてカウントされることから、実際にゴルフをプレイする人はカウントされた数よりも少ないとする見方もあるのです。
しかし、施設を利用する人が増えたのも事実なのでゴルフ人口の数え方は決して間違いではありません。
安価なゴルフ用品が増えたことも人口増加の一因
ゴルフはお金がかかるスポーツとされていましたが、それはクラブをはじめとするゴルフ用品が非常に高額だったためです。
しかし現在では初心者向けの安価なゴルフ用品が多数販売されています。
初めてゴルフをプレイする人でもひと通りの道具が用意できるのがゴルフ人口の増加に繋がっているのです。
表面上は減少したように見えるが実際は増えている
ゴルフ人口が減少したように思えるのはゴルフ場の会員権を手放す人が増えたことや、高級なゴルフ場の閉鎖が相次いだためです。
会員数が減少したのは事実ですが、その多くは投資目的で会員権を購入した人なので実際の競技人口が大幅に減ったわけではありません。
むしろ、ゴルフ場の利用料金やゴルフ用品が安くなったことから現在では少しずつ人口が増えているのです。