タイガーウッズはなぜ強いのか?全盛期の伝説とは?

ゴルフファンでなくても、タイガーウッズの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

なぜタイガーウッズは強いのでしょうか。また全盛期の伝説とは?

この記事ではタイガーウッズに関して詳しく説明していきます。

タイガーウッズとは

タイガーウッズとはどのような選手なのでしょうか。

生年月日や出身校、学生時代の記録などをご紹介していきます。

生年月日 1975年4月3日
身長・体重 188センチ 84キロ
出身校 スタンフォード大学
通算勝利 82勝 (うちメジャー15勝)
ゴルフを始めた年 9か月
初優勝 1997年マスターズ(プロ1年目)

退役軍人の父親と、華僑系タイ人の母親を持つタイガーウッズは9か月でゴルフをはじめました。

3歳の時点でハーフを48でまわるなど、めきめきと力をつけていきます。

15歳で全米アマチュア選手権を優勝し、16歳で全米アマチュア選手権を優勝します。

なんといずれも最年少記録での優勝となっています。スタンフォード大学入学後もNCAAのタイトル、全米アマチュア三連覇など数々の記録を打ち立てていきます。

 

タイガーウッズはプロ転向後いきなりマスターズトーナメントで、21歳で史上最年少で優勝をします。

このあとメジャーを4連続で勝つなど、世界ランキング1位、長者番付でも1位になるなど数々の伝説を作っていきます。

 

このころは初日の成績が悪くても、「タイガーウッズは必ずあがってくる」と期待が大きかったですし、実際に何度も期待に答えて優勝を重ねてきたのです。

 

タイガーウッズのアメリカツアーの勝利数、82勝は世界ゴルフ殿堂入りをしているサムスニードと並びました。

しかもタイガーウッズは46歳、事故を乗り越え復活し1勝でもすると世界一位となるのです。

1位のサムスニードも、3位のジャックニクラウスもいずれも世界ゴルフ殿堂入りをしており(ベスト20は全て殿堂入りをしています)いかにタイガーウッズがすごいかがわかります。

またサムスニードはメジャーの勝利が7勝ですが、タイガーウッズはすでにメジャー15勝です。

いかに大きな試合で勝ってきたかがわかります。

1位 サムスニード 82勝
1位 タイガーウッズ 82勝
3位 ジャックニクラウス 73勝

タイガーウッズが素晴らしいのは、ゴルフのプレイだけではありません。

教育事業やチャリティーにも積極的に取り組み、プロ入りしてすぐにタイガーウッズファンデーションを設立してジュニアの育成にも尽力をしていたのです。

さらにタイガーウッズラーニングセンターを設立、カリフォルニア、ワシントンDC、フィラデルフィアのも学校のあるこの施設は経済的に苦しい子供たちの支援をし続けています。

この他にも数々の支援を行っており、人格的にもスーパースターなのです。

なぜ強いのか

タイガーウッズがなぜ強いのか、それはいろいろな要因があります。

例えば下記にも説明しているように、勝負強い点があげられます。

例えば調子が悪くても、首位と差が開いていても何かを起こしてきたのがタイガーウッズなのです。

 

クラブ別にいうと実はドライバー自体はスタッツをみても、ほかのトッププロと比べ手も大きな差はありません。

どっちかというとフェアウエイキープ率は低いくらいです。

しかしアイアンの精度やアプローチのバリエーションの高さは安定感がずば抜けており、ティーショットが曲がってもバーディーチャンスにつなげてくる状況を何度も見ています。

 

タイガーウッズはパッティングの時に細かい感覚を大事にするため手袋を外すのですが、短いアプローチの時も手袋を外します。

つまりアプローチに関してもパターと同じような、細かい感覚を持っています。

 

タイガーウッズは豪快なドライバーに注目が集まりがちですが、アイアンやアプローチの精度が高く、リカバリーショットに強いのです。

そのため豪快なドライバーショットがフェアウエイをとらえているあいだはビックスコアがでて、フェアウエイキープ率が低い日でも、リカバリーショットで十分にカバーをすることができるのです。

 

この技術に加えて勝負勘をもっているのがタイガーウッズの特徴です。

全盛期

タイガーウッズは、1996年にプロ転向すると翌年の1997年から21歳でいきなりアメリカツアーで賞金王に輝きます。

2000年に、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権といったメージャーをすべて優勝しグランドスラムを達成したのですが、なんとメジャー4連勝を果たしたのです。

生涯でもグランドスラムを達成したのは、4人しかいない中の快挙だったのです。

こんな快挙をプロ入りして3年目、25歳の選手が成し遂げ「一体何勝するのだ」「将来が楽しみ」といわれました。

しかしケガが続くようになり、2008年に左ひざの手術をしたあたりから、成績が下降するようになります。

2015年には世界ランキングが321位まで落ちてしまうのです。

伝説

タイガーウッズにはさまざまな伝説があります。

数えきれないほどなのですが、特に印象強いシーンを3つご紹介します。

2005年マスターズでのチップインバーディー

タイガーウッズは周りが「ありえない」というショットを数々披露し、劇的な優勝を披露してきたのです。

数えきれないくらいのミラクルショットを披露してきたタイガーウッズですが、もっとも有名なのは2005年マスターズ、16番ショートホールのチップインバーディーでクリス・デマルコに勝ち優勝したシーンでしょう。

 

タイガーウッズが2打リードで迎えた16番ホール、タイガーウッズのティーショットはグリーンオーバーしてしまいます。

16番は大きな傾斜があり奥は池と、かなり難しいアプローチショットをのこします。もしボギーを打ってしまうと、デマルコと1打差となる大ピンチです。

 

しかしここでタイガーウッズが放ったアプローチは、カップと違う方向に飛んだと思われたのですが傾斜を使ってどんどんカップによっていきます。

カップのふちに止まったかと思われたボールは、最後のひと転がりでなんとカップイン。

その瞬間のタイガーウッズの雄たけびとガッツボールが忘れられない方は多いのではないでしょうか。

 

ここで試合が決まったかと思われましたが、あきらめないデマルゴに対してタイガーウッズは17番、18番とボギーを打ってしまいプレーオフになります。

こうなると圧倒的にデマルゴが有利になるのですが、ここ一番で見せるタイガーウッズの力がデマルゴを上回りタイガーウッズがグリーンジャケットを羽織ることになります。

2000年AT&T ぺブルビーチ・ナショナル・プロアマでのイーグル

14番を終わって首位とは4打差の2位だったタイガーウッズ、通常なら首位の選手が崩れない限り優勝は無理は状況です。

しかしタイガーウッズは15番ミドルホールのセカンドショットを直接入れるイーグル、そのあともバーディー、パー、バーディーと最後の4ホールで4打伸ばします。

 

首位だったマット・ゴーゲルは15番ボギーの後スコアを伸ばせずタイガーウッズが劇的な逆転優勝を果たします。

 

このようにタイガーウッズは、「この状況では無理」と誰しもが思う状況から何度も未絡子ショットを見せ、優勝してきたのです。

日本でも大活躍

タイガーウッズはダンロップフェニックストーナメントにも、2002年、2004年、2005年、2006年の4回出場しており、2004年と2005年は優勝しています。

アメリカツアーで84勝しているのですが、実は海外の試合も含めたら95勝しています。

 

2004年は4日間首位の完全優勝だったのですが、最終的に2位に8打差と圧倒的な勝利をしました。

またプレーでも300ヤードを飛ばす選手がほとんどいなかった時代に、300ヤードショットを連発するなど、日本のファンを魅了していたのです。

 

またWANDAのCMにでたり、青木功さんなどプロゴルファーだけでなくとんねるずや武豊さんなどとラウンドをし、日本のテレビ番組にも出演していました。

2019年のZOZOでは、多くの日本のプロゴルファーがタイガーウッズの試合を見に行くなどプロゴルファーにも大人気なのです。

スイングやプレイスタイルの特徴

それではタイガーウッズのスイングやプレイスタイルの特徴をご紹介していきましょう。

タイガーウッズのスイング

タイガーウッズのスイングを特徴ですが、ややシャット目つまりフェースを開かずにバックスイングをします。

しかしトップにきたときは、スクエアな状態になっています。

後方からみるとわかりやすいのですが、両肩のラインと左腕がかさなっているコントロールをしやすい形を作っています。

また上半身の動きと同じように、下半身も一緒に動くのが特徴的です。

 

ここからダウンスイングに入る時は、左足を伸ばしたままの状態で体の左サイドをターンさせていきます。

ダウンスイングまでゆったりと振るのですが、インパクトの直前から一気にヘッドが加速しています。

これらのスイングをすることにより、タイガーウッズは45歳でも平均300ヤードを超える魅力があるのです。

タイガーウッズのパター

スコッティキャメロンを使っていることで有名なタイガーウッズですが(タイガーに限らず多くの名選手が使っています。)グリップは細いタイプを使い、フェースはあまり高くないパターを使っています。

またタイガーウッズのパッティングの特徴として、まっすぐ打つのではなく、インサイドトゥインサイド軌道です。

 

タイガーウッズのプレースタイル

タイガーウッズはもともと飛距離がでて、ボールをねじ伏せるといった言葉がぴったりなプレースタイルでした。

現在は腰の手術もあり、以前のような迫力は少なくなっています。

しかし以前からあるアイアンの正確性やアプローチの精度などはさらに磨きがかかっており、少しずつプレースタイルは変わってきたといえます。

しかし2019年のマスターズ優勝をみても、勝負強さは全く変わっていません。ここぞという時の集中力は衰えていないのです。

事故があり、まだプレーができるのがいつかはわからない状況ですが、きっとまた復活をしてくれることでしょう。

復活

2018年全英オープンで最終日一時首位に立ち、全米プロゴルフ選手権で単独2位に入ったタイガーウッズは、周りから「タイガーウッズの復活」と期待されました。

そんな期待の中翌年の2019年タイガーウッズは、マスターズトーナメントで劇的な復活をとげます。

 

2016年~2017年ころのタイガーウッズは、フルスイングもできていない状態だったのが、よくここまで戻ってきたと思います。

また若いころの飛距離や迫力はなくなっていますが、アイアンの精度などはより上がっているといえるのではないでしょうか。

車事故

タイガーウッズは2021年2月に車事故を起こしてしまいました。

マキロイなど多くの選手がタイガーウッズのシンボルである、赤と黒のウエアを着てプレーをしていたのは印象的でした。

それだけプロゴルファーからも愛されているタイガーウッズですが、驚異的な回復を得て4月23日に自身で松葉杖をつきながらも立っている画像を公開しました。

 

事故の原因はスピードの出しすぎで、コーナーを曲がり切れず気にぶつかったということで警察の検証は終わりました。

一歩間違えたら命を落とすような大きな事故だったのです。

しかし生命には影響がなく、現在は手術を終えリハビリをし始めているところです。

 

いかがでしたでしょうか。

タイガーウッズは2021年2月に交通事故を起こして右下肢に大きな外傷を受け、粉砕開放骨折と診断されました。

粉砕開放骨折は骨が複数に別れてしまう状態で合併感染症の危険もあったのです。

タイガーウッズは現在松葉づえで歩いているのですが、まだ復帰のめどは立っていません。

 

しかしこれまで何度も人々を感動させるプレーをし、人々を驚かせてきました。そのプレーはゴルフファン以外でも、名前は知っている人が多いでしょう。

また交通事故を起こした時、多くのプロゴルファーが声明をあげていました。

それだけ多くのファン、そしてプレイヤーに愛されている神とも言われるような存在です。

 

またタイガーウッズの豪快なプレーを見たいと思っているファンは、世界中に大勢いるはずです。

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